自然農における「無肥料」って

 自然農といえば,無肥料というのだけれど,福岡正信氏著の「わら一本の革命」でも,川口由一氏監修の「はじめての自然農で野菜づくり」を読んでも,無肥料と言っているが作物の栄養となるもの(肥料)を使っている。『自然農は,無肥料』という表現は正しくないのでは?

 自然農の一番の疑問

 収穫して畑から野菜を取り出しているのに,無施肥で翌年もまた収穫ができるのだろか?
光合成により根から養分が地中に送られている?

 福岡正信氏著の「わら一本の革命」を読むと,最初は鶏糞を撒いたとあった。
 川口由一氏監修の「はじめての自然農で野菜づくり」では,

川口由一監修本1 川口由一監修本2

 「川口さんがよく利用するのは,あぜ草と米ぬか。米ぬかだけでも養分になるのでよいが,川口さんはナタネの油かすや小麦のふすまを半分混ぜて使うことが多い。」
 これは,厳密に言うと無肥料ではないし。

川口由一監修本3

 さらに,「野菜くずや家庭で食べた魚の骨などの生ゴミをまくこともある。基本的にはその田畑の作物で養われる家族から出る生ゴミは,利用しても大丈夫と考えるとよい。」
 このくだりは,ちょっと無理矢理という感じが…。

川口由一監修本4
 
 自然農とは?

 自然農に決まった定義がないのが現状。
 故福岡正信氏は,その著書で,自然農の四大原則として,「不耕起,無肥料,無農薬,無除草」と述べている。

 川口由一氏は,自然農三原則として,「耕さない,持ち込まない,草や虫を敵にしない」とあり,前述監修著書には『耕さず,肥料,農薬を用いず,草や虫を敵にしない自然農…』とある。

 一番の疑問は「無肥料」という言い方

 油菜カスや米ぬかを入れることはもちろん,刈草を敷いて栄養分としてくことは,作物にとって肥料であり,無肥料といえないのではないか。

    川口由一監修本5

 「無肥料」はインパクトはあるが,そう言い切るのには,ちょっと無理があるのでは…。
 
 長年継続して”自然農栽培”をしていても,土地から作物を収穫をしている限り,『施肥』は必要だろう。施肥には,油かすはもちろん,米ぬか,ぼかし肥,刈草,野菜くず等も含まれる。
 
 自然農の定義としては,「耕さない,持ち込まない,草や虫を敵にしない」でよいと思うが,言葉にとらわれて,あまり厳密に考えないことも必要では。

 「草や虫を敵にしない」と言っている川口氏においても,草を刈るし,虫を捕殺することもある。 

 自然農栽培をめざして,今季4年目になるが,ある程度の幅をもって,取り組んでいくのがいいのかなと思う。
 
(掲載写真は川口由一氏監修「はじめての自然農で野菜づくり」より)
 
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自然農 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/04/30 10:00
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